幸田露伴
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幸田露伴は、日本の近代文学を代表する作家の一人である。慶応3年に江戸下谷三枚橋横町(現東京都台東区)に四男として生を受け、「露伴、漱石、鷗外」と並び称されています。彼は小説家、考証家として、『風流仏』『五重塔』『運命』などの文語体作品で文壇での地位を確立し、歴史上の人物、漢文学、日本古典や諸宗教にも通じ、多くの随筆や史伝のほか『芭蕉七部集評釈』などの古典研究などを残しました。
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其日(そのひ)に自分が為(や)るだけの務めを為(し)て了(しま)ってから、適宜(いいほど)の労働(ほねおり)を仕(し)て、湯に浴(はい)って、それから晩酌に一盃飲(や)ると、同じ酒でも味が異(ちが)うようだ。これを思うと労働(ほねおり)ぐらい人を幸福にするものは無いかも知れないナ。