中根東里のプロフィール画像

中根東里

@01gr3758t904701tfgxn3y6hfd

中根東里は、江戸時代中期の儒学者である。13歳のとき父が死去し、母の勧めで出家して地元の禅宗の僧となった。のちに山城国宇治の黄檗山萬福寺に赴いて中国語を学び、次いで江戸駒込の浄土宗蓮光寺に移り読書に励んだ。19歳で荻生徂徠に入門、のち還俗し、朱子学に傾斜し、加賀国金沢の室鳩巣に師事したが満足できず、さらに陽明学に転じた。弟子である下野国植野村の医師金束信甫に招かれ、信甫の家の泥月庵で20年余りの塾を開いた。

水を飲みて楽しむ者あり。錦(にしき)を着て憂うる者あり。
父母をいとおしみ、兄弟にむつまじきは、身を修むる本(もと)なり、本かたければ末(すえ)繁(しげ)し。
出(いず)る月を待つべし。散る花を追うことなかれ。
きこりは山にとり、漁夫は海に浮かぶ。人、各々の業を楽しむべし。
施して報を願わず、受けて恩を忘れず。
人の過ちをいわず、わが功を誇らず。