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サミュエル・スマイルズ

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サミュエル・スマイルズは、英国の作家、医者であり、1859年に出版した『Self-Help』は日本で『自助論』として知られるようになり、日本の進展に大きな影響を与えたと言われている。格言「天は自らを助くる者を助く」で有名な彼は、英国に留学した中村正直が邦訳した『西国立志編』の雑誌に関しても著作活動を行っていた。

もし好機が到来しなかったならば、自ら好機を作り出せ。
気配りは人間関係を円滑になごやかにするばかりでなく、事業を成功に導く上でも大いに役立っている。
模範は、それが言葉なしで教えるにもかかわらず、教育者のうちの最も力強いものの一つである。
チャンスがないなら、自分で作り出せ。
子供の肉体は母親が与える食事や健康管理によって成長する。精神のほうは、母親が家庭の中に作り上げた温かい雰囲気を吸って豊かになる。
習慣は木の皮に文字を刻むようなもので、その木の長ずるにつれて文字を拡大する。
子供は母親を自然と模倣しながら育つのである。まさにこの時期、母親が子供に人格を植えつけるといえよう。
親切でおだやかな態度、すなわち礼儀をわきまえた態度は、老いも若きもすべての人の心の中に溶け込んで行けるパスポートの役目を果たすのである。
天は自(みずか)ら助くる者を助く。
世の中の悪が栄えるのは我々が「ノー」と言う勇気を持たないためである。
偉大な人物はみな、苦しい見習い期間を一度は経験しなければならなかった。人格を鍛えるには、これは通常最も適した方法で、眠っていた行動力を呼び覚ます役目さえ果たすことがある。
「ノー」と言うべき時に言えない人は自分を不幸にする。
女性は赤ん坊にとっては母性本能に従って動く保護者であり、幼児にとっては教師である。同時にまた、青年たちの良き相談相手にもなれば、成人した男性には母親、姉妹、恋人、妻などという形をとって、何でも話し合える無二の親友にもなる。
女性は生まれつき憐れみ深く、優しくて、我慢強く自分を抑える性質を持っている。
家庭は、最も重要な品性の学校である。
絶え間ない繰り返しが、人生そのものと同じく芸術においても成功する条件である。
安逸な満ち足りた環境に置かれれば、才能が色あせ朽ちてしまったかもしれないのに、試練に遭(あ)ったからこそ花開き実をつける人もいるものなのである。
他人を統率していくときには、才能よりも、礼儀正しさのほうがはるかに強烈な影響力を与える。
私たちはしばしば、やりたくないことを数え上げることによって、やりたい事を見つけるものだ。
心の奥深くに根ざし、簡単には消し去ることのできない欲求というのは、たいてい生まれて間もない頃に端(たん)を発している。
人に与える第一印象は大切なもので、態度が折り目正しく、言葉づかいが丁寧かどうかによって、印象が良くもなれば悪くもなる。
彗星が突如として暗い空を走るように、英雄も突然の災難がきっかけで脚光を浴びることがある。
家庭は港、妻は燈台。
(ノーと)言うべきときに「ノー」と言うのは、人生の平和と幸福の要訣である。「ノー」と言うことができず、また、言いたがらぬ人間はたいてい零落(れいらく)する。
たくさんのことを片付けるための一番手っ取り早い方法は、一度に一つのことをやることだ。
ひとつのことに秀でようとするならば、朝も昼も夜も、やる気になろうがなるまいが、一心不乱に打ち込み、工夫すべきだ。それは楽しみではなく、苦行なのだ。
やることを誰よりもたくさん抱えていて、働く気のある人が、最もたくさんの時間を見出すことになる。
自ら働いて得たパンほど、うまいものはない。
困難は良き師・良き友であり、社会は学校である
仮に父親がいい加減な人間であろうと、道楽者やろくでなしであろうと、母親さえ善良で立派であれば、母親が愛情をもって家族に正しい軌範を示すことで、子供を脇道にそらすことなく、正しい道を進ませることができる。
男性の心を何よりも和らげ落ち着かせるのは、家庭的な愛情である。
我々は成功によってよりも、失敗によってこそ、多くの知恵を学ぶ。
上品なだけでなく心のこもった礼儀正しさは、社会的な成功をおさめるためには、何よりも頼りになる助手であり、それがないばかりに失敗した人も大勢いる。
失った富は勤勉で、忘れた知識は勉強で、失った健康は節制と薬で取り戻せるが、失った時間は永遠に戻らない。
父親は子供の知力を引き出すが、母親は情操を引き出す。
鉄が火打ち石で打たれるように、才能はその火花を散らすために、苦難という強い一撃をいきなり受けて、鍛えられねばならぬもののように思える。
恋愛は人情の永久的な音楽であり、青年には希望を、老年には後光を与える。
自分の良心が許さない時、ノーと言い切る勇気のない人は、その人がどんな善意の人であっても、それは衰退の道を歩むことになる。逆にノーと断言し得る人は、一度は沈むことがあっても、必ず後には立ち上がることが出来る。
教師があまり厳格であると、生徒は自立の志を失う。
ごく小さな穴から日光を見ることができるように、小さな事柄が人の性格を浮き彫りにする。
男性特有の気性の激しさを鎮(しず)めるには、心の優しい女性と結婚するのが最良の方法である。彼はそこで安らぎと満足感と幸せにひたり、頭脳を休め、心の平和を取り戻す。
礼儀正しいかどうかによって、その人に対する世間の評価も大きく変わってくる。
富める人は、他人にお金を払って、自分のために働いてもらうことはできる。しかし、いくらお金を払っても、他人から考える力や自己修養を手に入れることはできないのだ。
多くのことをする手っ取り早い方法は、一度にひとつずつ片付けることだ。
物事にはしかるべき場所があり、それぞれそこにおさまっているものだ。
家庭は女性の王国であり世界であり、それを支配するのは女性の愛情と優しさと思いやりである。
いかなる分野においても、個人がその目標を達成することは、自分の努力によってのみ可能となる。この法則は貧富の差に関係なく当てはまるものである。
学問をするということは、人格を磨くためにしているのである。
感じやすい子供心に感化を与える環境こそ、子供の将来の生活に最も決定的な影響を及ぼすものである。
計画は仕事の根本要素である。それは多くの事業を円満に成就させる。
人はよく絶望するという。絶望とは何であるか、それは彼の身辺にあまり、過ぎること(=限度を超えたこと)が多すぎて、どれから手をつけてよいやら分からなくて、義務に責められることである。これを脱するには、まず手近の一つから果たしていくがよい。
何かに打ち込むことこそ、人生の幸福である。
いくら才気あふれた人間でも、移り気で忍耐力に欠けていれば、才能に恵まれなくともひたすら努力する人間には負けてしまう。ゆっくり歩む者のほうが、息長く遠い所まで進んでいける。
言葉をもって教えるよりは、実行をもって示せ。
母親がどうしようもない女なら、父親がどれほど立派で申し分のない人物であろうとも、子供に優れた資質が培(つちか)われることは滅多にない。
どんなに偉い人でも、短所があるからこそ人間味があるのではないか。
人の品性は、その読む書物によって判ずることができる。
困難にぶつかるごとに人間は練れてくる。
人間は揺るぎない忍耐力と積極的な心構えで勤勉に働くことができれば、自分を取り巻く障害を乗り越え、何でも心に決めたことを実現できる。
チャンスが見つけられないなら、自分で作れ。
多くの仕事をする早道は、今すぐただ一つの仕事をすることである。
人間の性格は、人生のあらゆる段階で他人との交流から強い感化を受ける。
諸悪の根源は金(かね)そのものではなく、金に対する愛である。
慈愛と希望に輝き信頼感にあふれた女性の瞳は、いたる所に光を投げかける。それは冷酷な者の心を暖かく和(なご)ませ、病める者を照らして痛みを和らげ、悩める者に明るさを取り戻させる。
多くのことを成し遂げるための一番の近道は、一度に一つのことを行うことである。
良きにつけ悪しきにつけ、女性は多少なりとも男性の運命を左右する影響力を持っている。
思いをまき、行いを刈り取る。行いをまき、習慣を刈り取る。習慣をまき、人格を刈り取る。人格をまき、運命を刈り取る。
間違いを犯さなかった者は決して何かを発見したことはない。
穏やかな応対は相手の怒りをそらす。
結婚生活において何よりも役立つのは、気立ての良さである。これが自制心とひとつになれば、じっと我慢する忍耐力、言い返さずに相手の言葉に耳を傾け、怒りが鎮まるまで自分を抑える力が生まれる。
成功の秘訣は、目的の一定不変にある。
不作法でがさつな態度は、人の心の扉にかんぬきをかけ心を閉ざさせてしまうが、親切でおだやかな態度、すなわち礼儀をわきまえた態度は、その扉を開く魔力を持っている。
困難や災禍ほど人を鍛えてくれる。富貴(ふうき)、福運は、初め味方のようだが、いつか最大の敵となる。
歓楽を適当にするのは健康への道である。しかし過度に陥ると、必ず心を惑わし身体を損ずる。