サミュエル・スマイルズ
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サミュエル・スマイルズは、英国の作家、医者であり、1859年に出版した『Self-Help』は日本で『自助論』として知られるようになり、日本の進展に大きな影響を与えたと言われている。格言「天は自らを助くる者を助く」で有名な彼は、英国に留学した中村正直が邦訳した『西国立志編』の雑誌に関しても著作活動を行っていた。
女性は赤ん坊にとっては母性本能に従って動く保護者であり、幼児にとっては教師である。同時にまた、青年たちの良き相談相手にもなれば、成人した男性には母親、姉妹、恋人、妻などという形をとって、何でも話し合える無二の親友にもなる。
仮に父親がいい加減な人間であろうと、道楽者やろくでなしであろうと、母親さえ善良で立派であれば、母親が愛情をもって家族に正しい軌範を示すことで、子供を脇道にそらすことなく、正しい道を進ませることができる。
自分の良心が許さない時、ノーと言い切る勇気のない人は、その人がどんな善意の人であっても、それは衰退の道を歩むことになる。逆にノーと断言し得る人は、一度は沈むことがあっても、必ず後には立ち上がることが出来る。
人はよく絶望するという。絶望とは何であるか、それは彼の身辺にあまり、過ぎること(=限度を超えたこと)が多すぎて、どれから手をつけてよいやら分からなくて、義務に責められることである。これを脱するには、まず手近の一つから果たしていくがよい。