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下村湖人

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下村湖人は佐賀県神埼郡崎村(現・神埼市千代田町崎村)出身の、小説家・社会教育家である。1884年(明治17年)10月3日に生まれ、1955年(昭和30年)4月20日に死去した。元々は、内田虎六郎という本名である。東京帝国大学英文科を卒業した後に、母校佐賀中学校の教師および鹿島中学校の校長などを歴任した。教職を辞した後、田澤義鋪を師とする形で社会教育に尽力、『次郎物語』を著して多くの青少年に影響を与えた。

ぬるま湯というものは、入っていて気持ちのいいものではない。しかし出るとなお寒いから、なかなか出られないものである。
世の中には、沢山の幸福に恵まれながら、たった一つの不幸のために、自分を非常に不幸な人間だと思っている人もあるし、それかとおもうと、不幸だらけの人間でありながら、自分で何かの幸福を見つけ出して、勇ましく戦っていく人もある。
人の顔さえ見れば教えを乞いたがる人がいるが、そういう人には何も教えてやることはない。また、人の顔さえ見れば教えようとする人からは、何も学ぶことはない
お互いに助け合わないと生きていけないところに、人間最大の弱みがあり、その弱みゆえにお互いに助け合うところに、人間最大の強みがあるのである。
道が見つからないなら切りひらけばいい。