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宋文洲

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宋文洲は中国在住の企業家、経営コンサルタント、経済・経営評論家である。彼は1963年6月25日に中国山東省栄成市に生まれ、1985年7月中国東北大学工学部を卒業した後、1986年4月に北海道大学大学院に入学し、1990年3月に「2点法によるトンネルライニングの応力測定法に関する研究」により博士号を取得した。1991年3月、彼は札幌市内の会社に就職したが3か月後に倒産し、そのために自身が開発した土木解析ソフトの販売を開始した。

やらないで苦手意識を持つのは不幸だが、苦手なのにやり続けるのはもっと不幸だ。
嫌な人に私も一瞬むっとするが、まず平常にその人と向き合う努力する。それでもできない場合、せいぜい関わらない。しかし、結構嫌な奴に良い奴がいるのよ。
人の悩みの殆どは自分、他人、現実をどう見るかの、気持ちの問題だ。
ITは情報技術と訳されるが、本当に必要なのは「情報を活用するための経営技術」である。
情報から自分を守りなさい。多すぎる情報はあなたの心を亡くす。「忙」。
種は流れ着いたところの文句を言わない。そこからどう生きるかを実践するのみ。適応するが、自分の本質を変えない。
政治家の最も重要な約束は、状況に応じて国家と国民のためにベストを尽くすことだ。
正義が勝つのではない。勝つのが正義だ。せいぜい、正義が勝たなければならないと言おうか。
「上司も社長も保守的でなかなか(会社が)変わらない。宋さん、どうしたら変えられるんですか」とある青年。私は答えた。「君がその会社を辞めたら上司も社長も変わる」相手のせいにするのではなく、自分から離れるんだ。
起業家の人生──前半は人のやらないことを自分がやり、後半は自分のやらないことを人にやらせる。
どんな時に疲れやすいか。言われたことをやる時だ。どんな時に頭を使わないか。決まったことをやる時だ。どんな時に閉塞を感じるか、自由がない時だ。
老害も私の批判の対象。しかし、老害がお客だったり、上司だったりする。その場合、うまく利用して自分の目標に向かうのだ。それが老害を迂回し、老害を無力化する早道だ。
やる気のある奴にチャンスを与え、失敗を許すことは、企業における最高な社員教育だ。
否定されることは辛いことだ。人の言葉による否定には反発できるが、事実の結果による否定には反発もできない。辛いが、受け入れた時は進化が始まる。しかし、結果を受け入れない人は淘汰されるのみ。
無知がデマを作り出す、デマが無知を追い込む。
世襲でもなく無名な人が日本社会で成功しようとしたら、まず偉いおじさん達に媚びることだ。
思ったことを言うのが軽いのではない。言わないのが軽い。勇気がないからだ。裏には相手も同じことを思う保証がない限りリスキーだと思う心理がある。
志があるからこそ、どうして達成したい目標があるからこそ、必要な時に、迷うことなく媚(こび)を売る。
人は自分の無知を知れば、もう無知ではない。
国家や組織の失敗や衰退によって個人が自信を失うなら、それはもともと「自信」ではなく、「他信」を持っていた証拠。
人間は広いところに出ただけで元気になる。選択の自由が増えるだけで元気になる。逃げ場を見つけるだけで元気になる。
結婚も就職も、我慢も大事だが、我慢は目的ではない。どうしても嫌だっから早く逃げるといい。逃げは決して敗退ではない。不幸に終止符を打ち、前向きな手段だ。
だいたい自分が褒められていないから他人の嫌なところを探す。結果として相手よりずっと嫌な人間になる。
痛い目に遭わないと人は変わらない。痛い目に遭っても変わらない時が多い。ほかに選択肢がなくなって仕方なく変わる。
「元気出せ」と上司に言われても元気が出るもんじゃない。
「戦略」とは戦を略することだ。つまり、不要の戦を止めることだ。
本当にプライドを持つならば、自分にこうつぶやこう。「目標のためなら私は媚びる」。
社員を頻繁に解雇している経営者はいい経営者ではない。普通の社員をうまく使い、育て上げるのがいい経営者だ。
英語の「Good luck」はなかなか大人の言葉。「頑張っても限界がある。 気をつけろよ」という思いやりが伝わってくる。
日本で成功したいならば、まず日本人を理解することだ。日本で仕事したいならばまず年寄りと偉い人に礼儀を尽くすことだ。日本人の癖にそれを知らないならば、終わっている。
新しいことになぜチャレンジしないといけないか。それは古いことに引っ張られないためだ。
進化とは、より優れるものになることではない。それまでと違う環境に順応することだ。それだけなのだが、それが難しい。
タフなことをやってのみ、タフになれる。
「日本人は議論が下手だ」とよく言うが、この意見に私は反対だ。同質のメンバーで構成された組織であればどこの国でも同じ現象が起きる。
失敗した侵略は侵略といい、成功した侵略は統一という。
能力があって運がないと思う人より、能力がなくて運があると思う人のほうがずっと成功しやすい。なぜかは知らないが…。
どうして日本にはないの?何でこんなに高いの?何でこんなに安いの?創業のチャンスはこの異常値から見つける。
大局観とは、多数の利益を重視し、細かい所をわざと見ない思考法だ。それは決して独裁とか乱暴とかと言わない。「民主主義だからできない」というならば、民主主義は悪い制度になる。
親ばかを自慢する人が多いが、ぜったい子供がばかになる。甘い親が甘い子供を育てる。
我々が前進すれば、社会は必ず少しは前進する。だから前進するんだ。