タキトゥスのプロフィール画像

タキトゥス

@01gr38wdmx8x9nbgwz4s4yg004

コルネリウス・タキトゥスは、55年頃 - 120年頃のローマの政治家、歴史家。属州出身の騎士身分であり、ベストセラーの書籍『古代ローマ史』で有名である。97年には補充執政官に就任した。その著作内では、ローマの衰亡を憂い、共和制時代の気風回復を訴えている。

多くの者が、物に囲まれているのに、まったくみじめである。
裏切り者は、彼らが利益を与える人達からさえも憎まれる。
愚者の敵は、己れをほめそやす者なり。
人間は地位が高くなるほど、足もとが滑りやすくなる。
名声は鼻であしらえ。そうすれば、評判が上がる。
昔は犯罪によって苦しみ、今日は法律によって苦しむ。
名声への野望は、賢者でさえ、一番最後に断念するものである。
他人を軽蔑することならば喜んで聞く人間多し。
咎められて立腹するのは、相手の言い分をもっともだと認めることになる。
戦争も、悲惨な平和よりはまし。
民衆というものはいつも政変を待ち望みながら、しかもそれを恐れているのだ。
悪しき平和は戦争よりも悪い。
国が腐敗すればするほど法律が増える。
勇気あるところ、希望あり。
最も激しい憎しみは親戚の間におけるものである。
後世は、各人に対して、その人相応の敬意を払ってくれる。
繁栄は人間の心にとって、不運以上に厳しい試練である。人間は不幸に堪えられても、幸福には腐らされる。
一般に我々は、人の怒りを買おうとしてよりも、人に恩を売ろうとして、いっそう多くの罪を犯すのである。
他人の恩義は、そのお返しができると思っているうちは嬉しいが、到底その力もないとなると、感謝より憎悪で報いたくなるものである。
ある事をこちらが気にもとめなければ、それでその事は力を失う。ある事に腹を立てるというのは、それが事実だと認めたしるしである。