エルバート・ハバードのプロフィール画像

エルバート・ハバード

@01gr3256vpwgxcgtp0p5w2jcn4

『ガルシアへの手紙』は、自発性と職務への誠実さの価値をつづったアメリカ合衆国のヒットセラーエッセイ。1899年にエルバート・ハバードによって記された。元となったのは、米西戦争の直前にアメリカ兵アンドリュー・ローワン中尉がウィリアム・マッキンリー大統領から「広大なキューバの山々のどこかにいるが誰もその所在を知らない」キューバの反乱軍のリーダー、カリスト・ガルシア将軍への手紙を届けたという逸話。ローワンは、自助努力をやり遂げ自らを評価しながら、職務への愛嬌と情熱を見せつけ彼の功績を評価された。このエッセイでは、その評価を脚色している。'

問題のない人間は、人生というゲームに参加しているとは言えない。
悩みは仕事よりも多くの人を殺す──悩みを奪い合う人間の数は、仕事を奪い合う人間の数より多いからだ。
潮がさっと引く時は、再びさっと入って来る前ぶれである。見通しが実際は好転しかけている時が、一番お先真っ暗に見えるものだ。一見絶望と見えるものでも、今少し頑張れば、今一押しすれば、輝かしい大成功が待ち受けているかも知れない。
一つだけ確かなことがある。それは、人間としての品位に欠けることのない立派な死に方は、二つあるということだ。そのうち一つは老死であり、もう一つは事故死である。
愛は与えることによって成長する。人に贈ることができるのは、自分が持っている愛だけだ。愛を持ち続けるには、愛を与えるしかない。
友人は、すべてを知りながらも愛してくれる人間である。
偉大なラブレターは、偉大な女性しか書けない。
心を込めて仕事をしなさい。そうすればあなたは必ず成功する。なぜなら、そういう人はほとんどいないからである。
成長は往々にして苦痛を伴う過程である。
幸運とは、不屈の精神のことである。
利己的な支配欲は、人類を慈しむ崇高なる善意とよく勘違いされる。
能力があるというのはいいことだ。だが、他人の能力を発見する能力があるかどうかが真の鍵となる。
歴史上のすべての暴君は、自由の信奉者であった。ただし、自分の自由の、である。
よい仕事をしてもらいたければ、忙しい人に頼め。他の人たちは時間がないから。
朝の10時までは気分よく過ごしなさい。そうすれば、残りの時間はなんとかなるから。
いつまでも無知のままでいたければ、きわめて簡単で効果のある方法がある。自分の取るに足らぬ意見と知識に満足していればよい。
保守主義者には、闘うことにあまりにも臆病であり、走ろうにも肥り過ぎている人である。
心を打ち込んで事に当たれば、右手を二本得たも同然である。
「自分の内部から生まれる敗北」以外に敗北はない。
女性というのは、男性から言われたお世辞以外は、相手の言葉をすべて疑ってかかる存在である。
説明などするな。味方であればあなたを理解するし、敵であればあなたを信用しない。
人生を、あまり深刻に考えてはいけません。だって、生きたままそこから逃れることは絶対にできないのですから。
1台の機械で、50人の平凡な人間のする仕事を片付けることができる。しかし、いかなる機械も、一人の非凡な人間のする仕事はこなすことができない。
「心の弱さ」以外に超えられない障害などない。
やりたいことをしっかりと心の中で決める。そして、まっしぐらに目標に向かって突進する。大きなすばらしいことをやり遂げたいと考え、それを絶えず念頭に置く。すると、月日のたつにしたがって、いつのまにか、念願を達成するに必要な機会が自分の手の中に握られていることに気がつくだろう。
もう少しの忍耐、もう少しの努力、そして、最悪の失敗に思えること、それらが素晴らしい成功に姿を変えることもある。
悲しみに耐えるのは一人でできるが、喜ぶとなると二人要る。
すべての物事は願望から生まれ、心からの願いはすべてかなえられる。人間は、心がけたとおりになるものである。
落伍者とは、手痛い失敗をしたのに、その経験をいかすことができない人のことである。
努力をあきらめないかぎり、失敗なんてこの世にはないのだ。
人生で犯しがちな最大の誤りは、誤りを犯さないかと絶えず恐れることだ。
やる気をすっかりなくさない限り失敗はあり得ない。自分の内部から生ずる敗北以外に敗北は存在せず、われわれが生まれつき持っている心の弱さ以外には、越えられない障害など存在しない。
よい記憶力は素晴らしいが、忘れる能力はいっそう偉大である。
一日に少なくとも一つは自分の力にあまる事を成し遂げようとしない限り、どんな人間でも大した成功は期待できない。
挑戦をあきらめてしまうこと以外に敗北はない。
悲観主義者とは楽観主義者と親しく付き合ってきた人である。
自己の内部以外に敗北はない。
成長は痛みを伴う。それは身体的成長に限らない。
試みるのをやめたとき以外は、決して失敗ではない。
苦痛はすべての思想よりも深い。笑いはすべての苦痛よりも尊い。
心の痛みは独りで耐えても、喜びは分かち合うべきである。
激しい口調で性急な言葉を吐くのは愚かであるが、それを文章にするのはさらに一段と愚かである。人から失礼な手紙を受け取ったら、すぐペンを取って、十倍も失礼な返信を書く。両方とも(受け取ったら)くずかごに投げ入れるだけなのに。
たった今休暇を取り終わった人ほど休暇を必要とする人はいない。
有能で真面目で、他人の役に立つ人物になることを心がけ、それを常に忘れないでいる。すると、日のたつにしたがって、そのような人物になっていく。
友人とは、あなたのすべてを知っていて、それでもあなたを好いてくれる人のことである。
家から出る時は、いつでも顎を引いて頭をまっすぐに立て、できる限り大きく呼吸をすること。日光を吸い込むのだ。
明日いい仕事をするための最良の準備は、今日いい仕事をすることだ。
誰でも毎日少なくとも五分くらいは大馬鹿になる。分別とは、この限界を超えないことにある。
報酬以上の仕事をしない者は、仕事並みの報酬しか得られない。
正しい精神状態、すなわち勇気、率直さ、明朗さを常に持ち続けること。正しい精神状態は優れた創造力を備えている。
失敗と成功との間を画する一線はあまりにも微妙だから、たとえ乗り越えても気がつかない。あと一歩の辛抱で、あと一歩の努力で必ず成功する、というところで計画を放棄する者があまりにも多すぎる。
批判されたくないなら、何もせず、何も言わなければよい。しかし、それは生きていないのと同じことである。
批判されたくないなら、何もしない、何も言わない、何者にもならないことだ。
天才とは、絶え間なく努力を続けられる人間のことである。
幸せとは習慣である──そうなるよう努力せよ。
女を教育してやろうと思って結婚する男も、男をよくしてやろうと思って結婚する女も、両者同じ間違いの犠牲者になる。