エルヴェシウスのプロフィール画像

エルヴェシウス

@01gr326wf695zr8kjnqpnh15h4

クロード=アドリアン・エルヴェシウスは18世紀フランスの哲学者、啓蒙思想家である。親交のあったドルバックとともに、啓蒙時代の唯物論の代表的作家とされる。スイスからパリに移住した医者の家系に生まれ、ルイ15世の王妃マリー・レクザンスカの筆頭侍医の父親となった。勤め先では徴税請負人などを務め、1751年にグラフィニー夫人の姪アンヌ=カトリーヌ・リニヴィル(愛称ミネット)と結婚する。その後、王妃の司厨長の地位を購入し、冬場を除く一年の大半を学問研究に捧げた。

普通の身体組織を持っている人はみな、精神についてもほぼ等しい素質を持っている。
勇気に次いで立派なのは、自分の臆病を白状することだ。
真理は、霧を消さずに、その中で光る松明(たいまつ)である。
法は習慣のおかげで力を発揮する。
各自その性格に身をゆだねれば、それに抵抗するための無用な努力から免れる。
大臣でなければ、ただの愚か者にすぎない者が、大人物で通っている。
学校における児童の相似は強制の効果である。卒業するや、強制が終わる。
利益と必要が、あらゆる社交性の根本である。
天才というものは、通常の一つの点以外では物を燃やさない瓦礫(がれき)である。
権力者はへつらわれる度合いに応じて(人を)評価するにすぎない。
心のとげを引き抜いてくれるのは、友の手しかない。
鼻持ちならないのは、無知ではなく無作法である。
世の中では、予断の信奉(しんぽう)が良識として通る。
人が真理を見出すのは、もはや現在(=1770年)では禁書の中だけだ。 
親の愛は下るばかりで上ってこない。
我々が名誉を愛するのは、名誉のためではなく、ひとえに、それがもたらす利益のためである。
苦痛に二種あるように、快楽にも二種ある。一方は肉体的快楽であり、他方は予想の快楽である。