福田健
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福田健は、起業家、作家、コンサルタントであり、CNS話し方研究所の会長を務める日本のプロフェッショナルです。話し方と聞き方を軸に、講演や執筆活動を行っており、言論科学振興協会の話し方運動にも参加しています。
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一般に、正論を言う人は次のような傾向がある。1)表現がストレート──あいまいさがない。2)強い否定を伴う表現が多い──特に間違いを指摘するとき。(反発されずに)正論を言うコツは、「少し控えめに」「肯定表現を使って」の二つを心がけることである。
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失言を引き起こす要素として、真っ先にあげられるのが、「油断」「感情」の二つである。油断と感情は、人間性に深く根ざしているので、反省があっても、「つい、うっかり」「頭に血がのぼって」を防ぐのは容易ではない。
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失言は避けられないものとの認識からスタートすべきだろう。そうすれば、(悪い意味に受け取った)相手を責めないで、失言から学ぶことができる。(失言から)学ぶ姿勢は、聞かれ方を考えてものを言う態度につながる。
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毒舌家も冗談好きも、相手への観察を怠らず、ほどよくコミュニケーションしているうちは、「口は悪いが魅力的な人」「冗談がうまくて楽しい人」と、むしろ注目を集める。だが、度を越すと、(それまで)歓迎されていた毒舌と冗談は失言に変わり、非難を浴びることになる。「毒舌」「冗談」と「失言」は紙一重なのだ。
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人間は自分が言ったこと、口にしたことを、すべて意識して言ったとは限らない。自分ではまったく意識にないことを口にしてしまう。それも、「そんなことは口にすべきでない」「そういうことは言ってはならない」と、意識の部分では口に出すまいと努めていることを、ひょいっと言ってしまうのである。
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酒飲みは、自分が酔うと、相手も同じ程度に酔っていると思いがちだ。しかし相手は、酔っているように見えても、案外しっかりしているものである。中には、酔った振りをして、言いたいことを言わせようとする者もいるから、油断がならない。
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スピーチの準備のポイントは、次の三つである。1.話す内容を順序よく整理しておく。2.キーワードを紙に大きく書いて、しっかり頭に入れておく。3.人前に立った時、キーワードを書いた紙は手に持っていること。