中野孝次
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中野孝次は、1925年(大正14年)1月1日に千葉県市川市の大工の子として生まれ、独学で旧制高校に進み、第二次大戦出兵を経て、東京大学独文科を卒業し、その後、国学院大学で教鞭を執る傍ら、ドイツ文学の翻訳紹介に努めて活躍しました。近代化と自己を冷静に分析したエッセイ『ブリューゲルへの旅』(1976年)、自伝小説『麦熟るる日に』(1978年)、愛犬の思い出を綴った『ハラスのいた日々』(1987年)などが有名です。
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母親はわが子を、それが利口だとか、美しいとか、活溌(かっぱつ)だとか、なんらかのそういう人にすぐれた美点のゆえに愛するのではない。母はわが子を選んだりはしない。ただそれが自分の子であるという、それだけの理由で、絶対的に、無条件に愛するのだ。ここにあらゆる愛のモデルがある。