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小瀬洋喜

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たにし踊り(たにしおどり)は、古くから伝わるタニシの登場する歌に踊りをつけたものである。歌は幸若舞を起源とするという説もあり、日本各地で類似した歌詞を持つ歌が伝承されてきた。踊りについても発祥は不明であるが、大正時代には存在したものと推察されている。歌詞に薬を扱った部分があり、薬学系の学校では学生の座興として歌と踊りを受け継いできたところも多い。たにし踊りは歌に合わせて踊られる。その歌詞は、何者かがタニシを遠出に勧誘したところ、タニシは前年に鳥に攻撃された際の傷が痛むとして誘いを断る。それに対して相手が薬を勧める、という大筋は共通するものの、細部が異なるさまざまな変型が存在する。

湧きあがる拍手の中に手を打たぬわれあり打たぬ手の温かさ
妻も病めば熱の少なきわれが起き二人の粥をほとほとと炊(た)く
宵早く酔いてねむりてしまいしを老いの兆しといたわりて妻
いのち芽ぶく音(おと)のやさしさ春の街(まち)人との別れあたたかきかな