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堺屋太一

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日本の通産官僚、小説家、評論家。1935年(昭和10年)7月13日に、大阪市東区岡山町(現中央区玉造)に生まれる。本名は池口 小太郎(いけぐち こたろう)で、ペンネームは、先祖の商人が安土桃山時代に谷町から堺に移住した際の名前「堺屋太一」から採ったものである。経済企画庁長官(第55〜57代)、内閣特別顧問、内閣官房参与を歴任していたほか、株式会社堺屋太一研究所の代表取締役社長および様々な博覧会のプロデューサーなども務めていた。2019年2月8日に亡くなる。

時間が忘れられる仕事を探しなさい。
人間には天寿があるが、組織にはそれがない。
目先のことにとらわれてはいけません。好きなことをやらないと必ず後悔します。わからなければ探し続けるんです。
就職における最も危険な間違いは、好きかどうかでなく、(収入面や人気面で)有利かどうかで選んでしまうことです。花形産業は移り変わる。目先のことにとらわれてはいけません。
企業でも国でも、目の前のことを変え、本質的な部分は手をつけない。だから「人事」「仕方」「仕掛け」「仕組み」「思想」の順番で、段階的に変える。
日本では自由は正義じゃない。で、自由は何を生み出すかというと「楽しさ」を生み出すんです。
興味を持ったら、自分一人で試してみる。誰かと一緒にやってはいけません。一緒にいることが好きなだけかもしれないから。
職業は「有利」よりも「好き」で選ぶべきだ。「秀才」といわれた人ほど「会社人間」の人生になりやすいのは「有利」な職業を選ぶからだ。
幸せというのは環境と希望の一致です。古い世代は、少しでも環境を希望に近づけようと、「ひとつ上」を狙って頑張った。ところが今は環境を上げるのではなく、希望を下げてしまう。
世に義によって動く者は少ない。たいていの人は恐怖によって追い立てられ、利によって誘われて動く。だが、奇妙なことに、義によって動く者が多いだろうという期待は持っている。恐らくこれは、人間の持つ人間に対するロマンであろう。
人口が減ること自体を悲観する必要はない。大事なのは、生産性を高める方向に変化できるかどうかだ。
女というものは、今日の楽しみにも、将来の夢にも貪欲なものだ。
(自分の好きなことをするのに)不安はあるかもしれない。でも、不安というのは消えないんです。好きなことをすれば、楽しさと同時に世間の風当たりと将来の経済が心配になります。
好きを探すことこそ、人生で一番の仕事なんですよ。
最近の若い人々は「友達」とか「親友」とかいった言葉を多用するようですが、本当に「友達」「親友」といえる相手はそう多くめぐり合えるものではないでしょう。おしゃべりをしておもしろいとか、(一緒に)酒やスポーツが楽しめるという程度では、厳密な意味での「友達」「親友」ではなく、いわゆる「遊び仲間」の域を出ないでしょう。
やっぱり人間は好きなことをすべきなんです。ただし、好きなものを見つけるのが実は難しい。20代で見つかるなんて思っちゃいけない。スポーツ選手は若くして決めますが、凡人は30歳までわからないと思った方がいい。20代はとにかく辛抱する。そして好きを見つけたいと思い続ける。