キルケゴール
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セーレン・オービュ・キェルケゴールは、デンマークの哲学者、思想家であり、実存主義の創始者、ないしはその先駆けと評価されている。彼は当時とても影響力が強かったフリードリヒ・ヘーゲル及びヘーゲル学派に関して痛烈な批判を行った。
何よりも、歩きたいという欲望を捨ててはいけない。日々、私は歩くことで健康を保ち、あらゆる病から歩み去る。歩くことで最高の思考も経験した。また歩くことで逃れられないほどやっかいな考え事を、私は知らない。
我々が恋愛について話し始めるや否や、ただちに第一の問題が出て来る。すなわち、人は何を愛するかという問題である。これに対して人がなし得る唯一の答えは、人は愛されるにふさわしきものを愛す、ということである。
この世のこっけいなものの中で一番こっけいに思えるのは、物事を急ぐ人、どんなに急いで食べても、どんなに急いで仕事をしても急ぎ足りない人である。──それで何を成し遂げるのだろう、永遠に慌てふためくこの人たちは?彼らは、火事になった我が家からろうばいして火箸を救い出す女のようなものではないのか?
女の身を滅ぼすかの流行という病にとりつかれて、無我夢中になっている、みじめにもあどけない女たちの姿を、一幅の絵にしてごらんなさい。そしてまた、女が無意識に示す女性特有の羞恥を含んだ姿を一幅の絵にしてごらんなさい。おそらく、一目で女というものをすっかり理解なさることができましょう。
退屈は悪の根源であって、遠ざけねばならないものである。無為は悪ではない。それどころか、無為のセンスを持たぬということは、誰の場合でも、いまだ人間性にまで高められていないことの証左である、とさえ言うことができる。