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アントナン・アルトー

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アントナン・アルトーはフランスの俳優・詩人・小説家・演劇家であり、1920年代にシュールレアリスム運動にも関わり、1924年にブルトンと衝突し除名されてしまいます。その後も精神病院に収容された長い間、麻薬を服用しながらも詩や演劇を続け、パリのオペラ座で最後の芝居を行ったのが1948年であり、その年3月4日に癌のために死去しました。'

何よりも大切なことは、演劇がペストと同じように、一つの狂気であり、それが伝染性だということを認めることである。
夕陽が美しいのは、それが我々に失わせるすべてのもののせいなのである。
口に出そうと出すまいと、意識していようといまいと、観客が恋愛や犯罪や麻薬や戦争や反乱を通して求めているのは、結局、詩的状態、生の超越的状態にほかならない。
我々が生きているこの苦悩と破局の時代には、事件によって凌駕されることなく、我々のうちに深い反響を惹き起こし、時代の不安定を征服する演劇こそ緊急に求められていると感じられる。
我々の感受性の磨滅がここまで来ては、何よりもまず、我々の神経も心も呼び覚ましてくれる演劇が必要なことは確かである。
演劇という観念をこれ以上汚しつづけてよいのだろうか。演劇は、現実と危険との魔術的で残虐な関係なしには価値がないはずなのだ。