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ガストン・バシュラール

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ガストン・バシュラールはフランスの哲学者であり科学哲学者である。科学的知識の獲得の方法について考察したほか、詩的想像力の研究にも多くの業績を残した。主著『新しい科学的精神』(1934年)において、彼は経験論と合理論の対立を乗り越えようとした。科学認識論には観念論と唯物論を両極とするひとつのスペクトルがあるという彼の立場は、合理的唯物論がその中間にあるということを意味する。科学史上の著作において、バシュラールの筆鋒は帰納主義と経験論の両方を把握することを目指した。

自分に固有の時間を、他人の時間に帰属させないことに慣れること。自分に固有の時間を、事物の時間に帰属させないことに慣れること。
科学的な経験は、常識的な経験に異議を唱える。
夢想は空っぽの頭ではない。それは言わば充実した魂を知るための──時間という贈り物なのだ。
宇宙的な夢想は、孤独状態の現象であり、夢想家のたましいのなかにその根を下ろしている現象である。
自然は人間に刃向かうものと、我々は考えている。
想像力は、現実に持ち込まれた主観以外の何ものでもない。
人間は、必要を元に欲望を作り出す被造物である。
人間は、欲望を創造するものであっても、必要を創造するものでは決してない。
不必要なものを手に入れることは、必需品を手に入れることよりも、はるかに大きな精神的興奮を催させる。
科学的に思考する場合、主体による客体への想念は、常に計画という形をとる。