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フローベール

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ギュスターヴ・フローベールは仏文学界で写実主義の確立者、���術至上主義の確信者といわれるフランスの小説家である。ルーアンの外科医の息子として生まれ、法学を学ぶが文学に専念する。『ボヴァリー夫人』『感情教育』『サランボー』『三つの物語』『ブヴァールとペキュシェ』などの作品を発表し、客観的で精密な文体を追求した。

芸術に埋もれて他のすべてを避けることが、不幸から遠ざかる唯一の道である。
男は女に嘘をつくことばかり教え、また女に対して嘘ばかりついている。
すべての根本は虚栄だ。われわれが良心と称するものすら、結局は虚栄の隠れた萌芽にすぎない。
才能は長い努力の賜物である。
無限のものが三つある。夜空の星、海の水の滴、それから、涙の中のハート。
旅は人間を謙虚にします。世の中で人間の占める立場がいかにささやかなものであるかを、つくづく悟らされるからです。
天才──賞賛するにあたらない。一種の精神病だ。
浅薄で見識の狭い人びと、迷信深くかっとなりがちな人びとは、すべてに結論を出したがるものです。
金の無心というものは、恋をおそう疾風(はやて)のうちで一番冷たく、根こぎにする力も一番強い。
君の生涯の最も輝かしい日は、いわゆる成功の日ではなく、悲嘆と絶望の中から、生への挑戦の気持ちと、今に見ろ、やってみせるぞ、という気持ちとが湧き上がるのを感じる日である。
貧者(ひんじゃ)が富者を嫉み、富者が貧者を怖れることは、永久に絶えないだろう。愛の福音というようなことは、それと無関係である。
過剰な批評は無理解の証拠である。
成功は結果であって、目的ではない。
我々は年をとるにつれて、自分の能力の限界を知る。
恋愛は電光雷鳴とともに突如として来るもの。生活の上に落ち来たってこれをくつがえし、意志を木の葉のようにもぎ取り、心全体を深淵に運び去る大空の大旋風である。
高邁(こうまい)な思想は樅(もみ)の木と同じで、日陰にも絶壁の縁にも伸び育つ。
偶像に触れてはならない。金箔がはげて手に残る。
人生で最も輝かしい時は、いわゆる栄光の時でなく、むしろ落胆や絶望の中で人生への挑戦と未来への完遂の展望がわき上がるのを感じたときだ。
勲章は、嘲笑しかつ熱望すること。受章の際は、忘れずに「欲しいと思ったわけではないのに」というひと言を。
我々は、過去を知らないばかりに、自分の生きる時代を中傷する。人間はかれこれずっとこんな調子できたのである。