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木村尚三郎

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木村尚三郎(きむら しょうさぶろう)は1930年(昭和5年)4月1日東京都杉並区に生まれ、2006年(平成18年)10月17日に永眠した西洋史学者(ヨーロッパ史)です。東京大学名誉教授、静岡文化芸術大学名誉教授、地域経済総合研究所名誉評議員などを歴任しました。専門はヨーロッパ史、特に中世フランスの荘園の研究から出発したことで有名です。平城遷都1300年記念事業の総プロデューサーに就任しましたが、生前の功績を称え静岡文化芸術大学より没後の2010年10月に名誉教授の称号を授与されました。

「コンパニオン」という言葉があります。「コン」とは「一緒に」、「パニオン」は「パン」。もともとは「一つのパンを分け合う仲間」ということで「同じ釜の飯を食う」と同じ意味です。
ただ黙々と表通りを歩いていたんでは、自分なりの魅力を発揮することはできない。裏道を行くと、「人の行く裏に道あり花の山」です。裏道を行く人は孤独です。しかし、そのように緊張していることが大事なんです。
お金はそんなにあるわけではないからこそ、どこかに重点を置く生き方をする。
“女老外”、女性と老人と外国人の感覚が求められている。女性にとって大事な“美しさ”、お年寄りにとって大事な“安心と安全”、それから外国人にとって大事な“わかりやすさ”ですね。
欧米の住宅と日本の住宅と決定的に違うのが、書斎の有無と広さです。日本の一般的な家庭では書斎を持っている人は少ないし、あっても四畳半とか三畳間で、じっと机に向かって座りきり、という人が少なくない。けれども欧米人にとって書斎とは、立って歩き回りながら考える場所なんです。
一筋縄ではいかない時代です。となると、強くなるのが安定志向。寄らば大樹の蔭ということになるが、みんなが寄りかかれば大樹もまた倒れてしまう。
身体が自然状態に近づけば近づくほど、心は自由になり、既成の概念、枠組を離れて、自分なりの考え、思いを生み出すことができる。だから、執筆活動も本当は素っ裸の状態が理想である。
何かを考えるには、立って歩くに限る。血行が促進されるし、脳や手足の働きが活発になり、全身で物事が考えられるようになる。結果として、個性的でダイナミックな発想が出てくるんです。