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中島らも

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中島らもとして俳優、作家、随筆家として活動し、自主団体「全国まずいもの連盟」会長を自称する日本のミュージシャン。広告代理店社員からキャリアをスタートさせ、劇団・笑殺軍団リリパットアーミーを主宰した。一男一女の父で、長女は作家の中島さなえ。'

「教養」とは学歴のことではなく、「一人で時間をつぶせる技術」のことでもある。
知らないものは”無い”のと同じだ。
だれでも夢がつかめる。才能よりもむしろ持続する能力があればの話だが。
「訳のわからんもの」ってけっこう強いんである。
葬式に行かないのはおれの流儀で、あの黒枠に囲まれた写真を見てしまうと、もうほんとうにお別れだと感じてしまう。葬式に行かずに、あの黒枠の写真さえ見なければ、いつかどこかの街でばたっと会うような、そんな気のままでいられるからだ。
一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」がついている。
人間っていうのは結局、どこか半月みたいな欠けてる状態でみんないるんですよね、個人というのはね。だからその欠けている部分を埋め合わせするために何かが要るんですよ。それがアル中になることであったり、趣味でサボテンを育てることであったり、教育とか、思想にはまることであったりね。そうやって欠けてる部分を埋めようとしている。
中毒者でないものが薬物に関して発言するとき、それは「モラル」の領域を踏み越えることができない。
「教育上よろしくない」ものがほんとうにチリひとつないまでに掃除消毒されてしまった教育を考えると恐ろしい気がする。そこから「検査済み」のハンコをもらって出てくる人間というのも恐ろしい。話すことが何もない気がする。
同僚の仕事の愚痴を聞くのはまるで「仕事をしている」みたいで嫌だった。
こうして生きてきてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。
芸術は場数だ!