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篠原信

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1971年生まれの大阪府出身で農学博士(京都大学)の農業研究者。中学時代の苦労を乗り越え、京都大学に合格。大学入学後、塾を主宰し、不登校児や学習障害児、非行少年などを支援。水耕栽培(養液栽培)で有機質肥料の使用を可能にする技術や、土壌を人工的に創出する技術を開発し、世界的にも珍しい成果として注目される。2012年度農林水産研究成果10大トピックスを受賞。著書やオンライン記事も多数発表している。

親の驚く顔が見たい、そんなワクワクするような欲求を持っている子は、次から次へと、親が驚きそうな課題を克服しようとします。ですから、子育てでは、何を「教える」かではなく、何を「教えない」かに心を砕き、驚く準備をしてあげてください。(中略)それが、自主性、能動性を養うコツなのだと、私は考えています。
私は、(親が先回りして子どもに)「教えない」方がよいと考えています。何もかも教えないわけではないのですが、必ず、子どもが自力で見つけるか、打開しなければいけない、「教えない」部分を残すようにしてみましょう。すると親も、「え、そこは教えてないのによくできたなあ」と、素直に驚けます。子どももしてやったりとうれしそうに笑います。
(親が先回りして子どもに)「教える」と、親はもうそれを知っているのだということを子どもに伝えることになってしまいます。すると子どもは、それを克服しても親が驚かないということに気がつきます。「こんなこともできるようになったよ!」と驚かせたいのに。
子どもが言葉を話せるようになると、親はついつい「口先介入」を始めてしまいます。「そうじゃなくて、こうした方がいいよ」。(中略)しかしそのことによって、子どもの大好きなことを奪ってしまうになります。(「こんなこともできるようになったよ!」と)親を驚かせることです。