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トマス・ホッブズ

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トマス・ホッブズは、1588年4月5日にイングランドで生まれた哲学者であり、17世紀の近世哲学において、機械論的世界観の先駆的哲学者の一人であるほか、唯物論の先駆的思索を行った哲学者、政治哲学者としても側面が広く周知されており、人工的国家論の提唱者であり、イングランド王チャールズ2世の時代には家庭教師としても活躍していた。'

あらゆる心の喜びと満足感は、比較して自分の方が高いと思えるような他者が存在することから生まれる。
神や神の属性について概念を持つことは、人間の能力をはるかに超えている。
雄弁家たちは功名心にかられやすい。なぜならば、雄弁は彼ら自身にも、またほかの人々にも英知に見られるからである。
いかなる犯罪の源泉も、若干の思慮分別の欠如、理性の錯誤、情熱の爆発的な力である。
小心は人々を不決断にし、その結果、行為の機会と最大の好機を失わせる。
法は人間の活動を除去すべきものではなく、指導だけを行なうべきものである。それは、自然のつくった川の岸が、流れをせき止めるためのものではなく、流れに方向を与えるためのものであるのと同じである。
自然は、神が世界を支配する技術である。
法のないところに不義はない。
平和への希望が見えるやただちに平和を求め、平和を持ち得ぬ限りは戦争のための援助を捜し求める。これが、正しい理性の命ずるところである。
言葉は貧者(ひんじゃ)の貨幣である。
国民から認められると宗教という名を与えられ、国民が否認すれば迷信という名を付けられる。
人間は利己的動物であるから、自然的状態では自己保存のために相互に利益を侵害し合い、かえって利己の目的を達し得ないから、契約によって国家を形成し、主権者のもとに各自の利己を制限し、調和する。
他人の欠点を笑ってばかりいるのは、臆病の証拠である。
社会をつくるまえの人間の自然状態が戦争であったこと、しかも、いわゆる戦争ではなく、すべての人に対する、すべての人の戦争であったことは、否定できない。
閑暇は哲学の母。