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内田樹

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内田樹は、日本のフランス文学者、武道家(合気道凱風館館長。合気道七段、居合道三段、杖道三段)、翻訳家、思想家、エッセイスト、元学生運動家である。東京大学文学部を卒業後、フランス現代思想を専門とし、大学で教鞭を執る。近年は、レヴィナスをはじめ思想の簡明な解説や、知的エッセイを数多く執筆しており、成熟した資本主義経済の末路を予測しており、相互扶助、共生的な社会へと変化すると考えている。

「君、才能あるね」。これはどんな言葉よりも人を励ます、マジック・ワードです。
ほとんどの人は、「自分には才能がある」と思っているんですよ。でも恥ずかしいから黙っている。だから他人に言われると身に沁みるんです。
他の人間とは違う価値観をもち、違う視点、違う射程でものを眺め、誰も思いつかないソリューションを思いつく「変人枠」はどのような集団でも制度的に確保されていなければならない。
欠点というのは、その人の持ち味なんですから、除去することなんかできない。それよりは自分の一番いいところを風船をふくらませるように伸ばしていく。すると欠点も独特の模様というか、いい「味」に見えてくるんです。
「秀才以外の人間」を一定数、私たちの社会機構の中枢に置く。ある種の企業には新人採用において「バカ枠」というものが設けられているそうである。
「『他の人間には見えないものが見え、聞こえないものが聞こえ、感知できないものが感知できる人間』を適所に配備し、有事においてはその知見を重んじる」ことができるようにシステムを設計する。