ヴィクトール・フランクル
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ヴィクトール・エミール・フランクルは、心理学者、脳外科医、精神科医で、オーストリアの生まれの俳優である。1905年にウィーンに生まれ、1933年からウィーンの精神病院で女性の自殺患者部門の責任者を務めていたが、1938年にナチスによるドイツのオーストリア併合により、強制収容所に収容された。その後、救済隊を設立し、戦争犯罪裁判に出席し、平和活動家としても活躍した。オーストリア共和国精神科医会会長を務め、『夜と霧』という著作は多くの文学賞を受賞し、世界中で何百万の読者を持つと言われている。
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強制収容所での生活を送った私たちには、忘れられない仲間がいる。誰もが飢えと重労働に苦しむ中で、みんなにやさしい言葉をかけて歩き、ただでさえ少ないパンのひと切れを身体の弱った仲間に分け与えていた人たちだ。そうした人たちは、ほんの少数だったにせよ、人間として最後まで持ちうる自由が何であるかを、十分私たちに示してくれたのだ。
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過去の人生から、苦しみ悩んだ出来事がすべてなかったら良かったと思うだろうか。多分、ノーというだろう。いやな時期だったとしても、ちょうど人生のこの時期に、自分が精神的に成長し、成熟したのだと分かっているからだ。