井村荒喜のプロフィール画像

井村荒喜

@01gr35pygpkcj4dvhw0pq66ev0

井村荒喜(1889年-1971年)は、大正から昭和期の日本の実業家、政治家であり、衆議院議員、富山市の名誉市民、不二越の創業者である。長崎県南高来郡北有馬村今福(現在の南島原市)で生まれた彼は、農業家であるむらそう太郎ときくの末子であった。中学卒業後、医師を目指して学舎に入学したものの、実家の所得減少に伴い中退した。台湾に渡り台中の帝国製糖で勤務した後、1919年に中越水電の支配人に就任し、電力の供給地域の拡大を行った。その後は、不二越の社長に就任した。

事業は尽きることのない永遠のものである。そのためには、日に新たに絶えず己を更新してゆかねばならない。
日に新たでなければ楽しみもなければ希望もない。人生の経営というものは、一切をかけて、ただ生涯の最後のものにつながってゆくのだろうと思う。
人間誰しもより良い生活を望まぬ者はない。それには高い収入がなければならぬが、それは一(ひとつ)に高い生産能率から生まれる(べき)ものである。高能率高賃金でなければならぬ。
毎日の仕事の上で、私はわからぬことをわかったような顔をすることをしなかった。少しでも疑問があれば納得のゆくまで聞き出した。単に職務としてでなく、それもまた肝要な学習だと考えたのである。