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俵万智

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俵万智は日本の歌人、エッセイストである。大阪府北河内郡門真町(現門真市)で生まれ、福井県立藤島高等学校に入学し、演劇部に所属した。指定校推薦で早稲田大学第一文学部に入学、日本文学専修に進級した。在学中に佐佐木幸綱に師事し、短歌の世界に入った。1985年に大学を卒業し、神奈川県立橋本高等学校の国語教員として働きながら発表した短歌で第31回角川短歌賞次席を受賞した。翌年は『八月の朝』で第32回角川短歌賞を受賞した。

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
よく進む 時計を正しくした朝は 何の予感か 我に満ちてくる
「今いちばん行きたいところを言ってごらん」 行きたいところはあなたのところ
いろんなきっかけで、いろんな第一歩がある。第一歩で終わることもある。二歩、三歩、四歩ときて、もう戻れないこともある。私にとっては、永遠の第一歩だったピアノ。二歩、三歩、四歩ときてしまった短歌。これからも、新しい一歩があるかもしれない。
また電話しろよと言って受話器置く君に今すぐ電話をしたい
長電話、すればするほど会いたくて、切れない電話、置けない受話器。
子供の頃からいろいろな選択肢がある社会にすることが大事です。日本人は人と違うことに不安を覚える。しかし、人と違うことはむしろすばらしいことなんだ、という感覚が育てば(学校も)変わるのかなと思う。
さまざまな偶然を「必然」に変えてゆくのは、自分しかいない。
愛持たぬ一つの言葉、愛告げる幾十の言葉より気にかかる。
表現する手段さえ持てれば、悲しいこともプラスにできる。
いつもより一分早く駅に着く一分君のこと考える
どんな(新しい)一歩も、どこまで歩けるかはわからない。けれど二歩目を踏み出すのは自分。歩き続けるのも自分。
蛇行する川には蛇行の理由あり急げばいいってもんじゃないよと
「もし」という言葉のうつろ人生はあなたに一度わたしに一度
泣いている我に驚く我もいて恋は静かに終わろうとする
我だけを想う男のつまらなさ知りつつ君にそれを望めり